
新海誠監督作品の新作です。前回の誰もが知っている「君の名は」とどうしても比較されるであろう中、どう作ってきたかが今回のお話で、ネタバレしない程度にいつものようにレビューをしていきたいと思います。
この監督がですね、「ほしのこえ」「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」「君の名は」に続いてですね、リリースされたと。で大変申し訳無いんですが、言の葉の庭は観てるんですが、面白いと言われる秒速の方は観てないので、ちょっと比較が出来ないのは申し訳無いです。まぁ直近の「君の名は」は2回観てるのでこちらと比較しようかなと思います。
まぁよかったら君の名はの方のレビューは過去にしていますので、こちらもご覧ください。
君の名はのレビューの時にも言ったんですが、基本この監督の作品は、敵を作らない作品と言ったんですよね。今の時代に即したというか、話の美しさ、切なさ。その辺りが表現されていたのが印象ですね。今回の「天気の子」は基本的に今までの流れを汲んでいて、大体こういう期待されている続きのやつってダメになるパターンが多いんですが、全体はしっかり作っているなという感じですね。
ただ今回ね、全体的な美しい作りはそのままなんですが、いままでにあった切なさが消えてしまったんですよね。映画ってハッピーエンドはそれはそれでありなんだけども、これ分岐でハッピーエンドにしないように作る事も可能だったと思うのね。とはいえ、君のはもハッピーエンドではあるんだけど。思うんだけど、ストーリーが良いだけにハッピーエンドに寄せないほうが俺はいいと思うんですよね。
多分観ている誰もがこれ思うんじゃないかなと思うんだけど、観終わった後に、観ている人にメッセージとして投げ掛けるというのが、映画の醍醐味だと俺は思うんですが、そういう意味ではこの映画で完結してスッキリしてしまう形なんですよね。だから、「うん面白かったな」で終わっちゃうという印象なんです。
だからこのあたりは君の名はと比べると落ちるかなと思いますね。
あと「君の名」は、組紐の技術や口噛酒みたいな日本の伝統的なシーンを入れ込む事で、日本っぽさを感じられるんだけども、今回のやつは何というか現代らしさは感じられるけど、そういう日本の美しさを感じるものは弱いかなぁと思いますね。無いわけでは無いんだけども。日本人ってやっぱり日本らしさってのは凄く好まれるんで、、まぁ俺も好きなんでね。もう少し入れて欲しかったなぁと思いますね。完全に外国の話なら良いんだけども。
でもメッセージ性は感じます。天気の子という作りはいいと思う。最初この言葉を聞いた時、何となく子供っぽい発想だなと思ったんだけど、それは何で?という点について説明されているんで、
そこは日本らしくて良いなぁと思いましたね。
まぁそんな所ですかね、ごちゃごちゃ言ったんですけど、「君の名は」が好きな人は、間違いなく好きかなと思いますね。まぁ学生向きというのかな。感情が素直に表現されているので、共感はしやすいと思いますね。凄く明快なストーリーも子供が見る分には特に問題なく観れるので、そういう点ではストレス無く観れるは観れるかなと思います。
決して映画で観ることをお勧めするってわけでは無いですね。レンタルで出たら借りて観るのが良いかなと思います。
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