【国内映画(邦画)レビュー】万引き家族「カンヌ映画祭、パラムドール最高賞受賞作品!確かに一見の価値ありな作品」

2018年公開の6月公開の映画でカンヌ映画祭での最高賞であるパルムドール賞を受賞した作品です。国内映画(邦画)はあまり観ないですが、今回話題作で、ツタヤで1位のレンタル作品だったので、Amazonプライムビデオで500円で観てみることにしました。それではレビューをどうぞ。

家族とは何か

この作品を観た殆どの人が感じるかなぁと思いますね。本当の家族だからといって、必ずしも本人がその家族生活を満足し、楽しいと思えるかというのは家庭事情もあるので人それぞれになるでしょう。一言でいってしまえば、DVの家族でその被害者になったら、家族の絆もクソもあったものではないですからね。

この映画に出てくる6人のキャストは血のつながった家族ではなく、お互いの事情から仮の家族として暮らしていて、それがいつしか当たり前の毎日になっていったというのが映し出されています。仮の家族ではあるが、本当の家族のような絆がそこにはあって、貧乏だけども毎日をお互い助け合いながら生きていこうとする様は物凄く世界観に引き込まれます。それはもちろん俳優・女優たちの演技力と緻密に計算された脚本が凄いのでしょう。

どこからどう見ても、昭和の理想とする家庭環境があるわけなのですが、この家庭にはある問題がありました。

犯罪を家族ぐるみで行う

良い・悪いの観点で考えてしまうと、そら100%悪いになるわけなんで、その議論は置いといて、この映画からは、「生きるため」というのがヒシヒシと伝わってくるわけなんですよね。彼ら家族の収入は、仮の父親と仮の母親のアルバイトとそして表向き独居老人の初枝の年金だけでした。これだけでは家族一家で暮らしていくのは難しく、生きるために万引きを日常に行います。

彼らも好きでやっているわけではなく、生計を6人で営んでいくうえでやっていかなければいけないことでした。そこである日事件が起きることで、この生活にピリオドを打たなくてはならなくなったのです。ここに描かれるのは、大人が万引きをするだけではなく、その仮の父親の息子も巧みに物を盗んでいくんですね。駄菓子屋のじいちゃんには見抜かれていましたけども…

彼らが身を寄せる理由はただ一つ。「居心地の良さ」なんだと思いますね。

この居心地の良さって、どこって初めから決まっているわけではなく、なんとなく安心できる環境がそこにあるということですよね。不思議にその家族ではお互いの仮の存在ではあるのだけれど、お父さん、お母さん、お姉さん、おばあちゃん、息子、娘といった枠が出来上がっていたんですよね。だから何の不自然さもなく、そこに家族が出来てしまった。一度このゆったりとした幸せな時間を感じてしまうと、元の世界の孤独なお互いの生活に戻るのが嫌で、抜け出せなくなってしまったのでしょうね。

子供は親を選べない

子供は自分で決める権利はありません。だからこそ、守ってあげなければいけない存在なわけですが、運悪くゆりは家庭環境がひどい状態でDV家庭でした。

しかし、この家族に会ってから家族のぬくもりというのを知るようになり、少しずつ自分を出せるようになっていくのです。しかし戻らなければいけない現実もあり、彼女の年齢からはまだ自分で判断できる歳ではないので、この家族が引き渡すのをためらってしまったことが、事件を大きくする理由だったのです。難しい、本当に難しい問題だよなぁ。

勿論、法的には、元の家族から子供を誘拐した誘拐犯になるわけなんですけど、実際彼女は仮の家族であっても、彼女を愛していたわけで、元の家族に戻ったら確実に今の家族のもとにいたいと思うでしょう。子は親を選べない。ジレンマのある問題だなと昨今の似たような事件から思いますね。

面白い映画・ドラマあったら教えてね

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